鬱との向き合い方～その３

ここからは、『自分』というものを取り戻していきます。

もし、ここで

「このままで、人生終わってたまるかっ！」って思えたら、

もうこっちのものです。

これが、一番大事なところなんです。

ケガも病気もなんでもそうですが、周りがいくら一生懸命に

手を差し伸べても、本人が前向きに治したいと本気で治したい

と思わないと何も進まないのです。

この辺にくると、うっすらと、

「なんかくだらないことに拘ってたな」

「細かいこと気にするの面倒くさいな」

といったことを、感覚的にでも気づきはじめてるのではないでしょうか？

これで、やっと自分をリセットした“０”の状態です。

あとは、プラスにしていくだけ。

どのベクトルに向けるのも自由

極端に言えば、明るい未来に向かうのも、暗い未来に向かうのも

“自分”で考えて決めるんです。

つまり、

『自分はどうしたいか！？』という事をみつけること。

ちょっと脱線しますが、

これができないのは、

「あの人が動いてくれないから」「あれが無いから」といった

思考をまずきれいにポイッと捨ててしまいましょう。

これをやるために、

「動かないあの人をどうするか」「あれが無いならこうしよう」

といった現状に対してどうするかという思考にするんです。

前者のままでは、結局他人に依存して、勝手に自分で苦しんでる状態

のまま、そこから抜け出せません。後者の思考でもがきながらも

抜け道を見つけ出していけるんです。

例えば、よく集団の待ち合わせでは、

ある人は良く遅刻するから、スケジュール通りに進まないということも

それでイライラして無駄なエネルギーを使うよりも、

きっと遅刻するからと、

５分、１０分集合時間を早めてその後のスケジュールもうまく進めば、

よく遅刻する人に対しても負の感情はでないでしょ？

まず、思考の切り替えが必要なんです。

他人に寄りかからず、自分の意志の中での『自分はどうしたいか』を

ゆっくりでもいいんです、みつけることが大事なんです。

まずは、些細な事でもいいから一つやり遂げられるもをやってみましょう。

別に何でもいいんです。やり遂げられるものです。

ちなみに私は、自分で乗り切ったと思えるまで、夕飯のごはんを

茶碗２杯を１杯に我慢する程度でした。

逆にこれぐらいのことをやらなきゃと気負うのはやめましょう。

やり遂げる、ブレないというトレーニングです。

やりながら、自分はどうしたいかみつけるんです。

『自分がどうしたいのか』というのは、同時に周りに流されず、

『これだっ！』と言い切りれる柱をつくることです。

ブレない太い柱をつくることで、個＝自分が“存在”するのです。

勘違いしてはいけないのは、ただ何が何でもかたくなに誇示する＝ブレない

ではないです。

あっちもこっちも流されるのはダメですが、よく話を聞いて自分にとって

いいと思えるならば、変えていくのはプラスに向かうからいいんです。

例えるなら『侵食』と『構築』の違いですかね？

柱はあくまでも自分の中で大切にするものなので、他人に押し付けてはいけません。

他の人にもその人の柱があるんです。お互いの押し付け合いはプラスになるもの

はありません。また、考え方が違うからと言って否定の攻撃もしてはいけないんです。

違うなら「あぁ、この人はこういう考えなんだ」で済ませばいいんです。

逆に攻撃されてきたならば、「この人は、可哀相な人なんだな」とすぅ～と

引いていけばいいんです。

人間関係も別に全ての人と仲良くする必要はないんです。中には苦手な人もいるでしょう。

でも、ただそれだけ。攻撃する必要は全くないし、意味がないことです。

思っていても、外に出してはだめなんです。

『好き』か『どうでもいい』だけでいいんじゃないでしょうか？

『嫌い』もその人が気になるからでる感情なんだから、わざわざ負のエネルギー

を使う必要はないでしょうか？どうしても『嫌い』がでてくるなら、一度どうすれば

『好き』に変わるか考えてみればいいんじゃないでしょうか？

変わるのであれば、それはそれで儲けものです。

仕事上や付き合いの中で、そうは言っても今まで言ってきたような事が

うまく当てはまらないと感じる時はあるでよしょう。

その時は、世間的な思考に切り替えるんです。

今まで言ってきたのは、自分という個の存在を守る思考。言わば芯となるものです。

これがしっかりできてるできてないで、全く違うんです。

世の中は矛盾で成り立ってるんです。その中に正と誤の２択だけで飛び込むから

壊れちゃうんです。芯ができてれば、プロサファーみたいに波にのれるんです！

絶対の答えはないんです。結果、成功だったのか、失敗だったのか。

芯が太いからこそ覚悟して飛び込んで、次に繋げることができるのです。

ここまでくれば、自分を取り戻してきたでしょう。後は社会復帰です。

戻るのに怖い、躊躇とかあるでしょう。

でも、あえて「がんばれ！」「まけるな！」と発破をかけたいと思います！

やっと次で完結編になりそうです。

何度も言いますが、思った以上に長くなったのでびっくりです...